- 投資、資産活用の勉強の前に読むべき、お金に向かい合う大切なマインドについての本です。
- 本書の内容の中で特に大切とぼくが感じたポイントをメモします。
お金に不安がない人の共通点がある
「お金の不安ない人」に共通しているのは、「お金の稼ぎ方以上に、使い方が上手である」ことです。「正しく使う」とは、「自分の価値を高めてくれるものに使う」ことです。
「本当のお金の使い方」著者:井上裕之
お金は経済を支えるツール、感謝の気持ちを伝えるツール
お金には、「尺度」「交換」「保存」のほかにも、もうひとつ大切な役割があると私は考えてます。それは「感謝」です。感謝・・・「感謝」の気持ちをあらわす。消費者がリンゴ1個に「100円」払うのは、農家や小売業者など、リンゴを届けてくれた人たちへの「感謝のあらわれ」と解釈できます。一方で、農業や小売業者は、感謝の気持ちを 持って、お金を受け取ります。
「本当のお金の使い方」著者:井上裕之
幸せとはバランスが整った状態のこと
【幸福度を構成する5つの要素】
①仕事の幸福
②人間関係の幸福
③経済的な幸福(お金)
④身体的な幸福(健康)
⑤地域社会の幸福
ギャラップ社は「どれかひとつの要素で高得点をとるのは比較的簡単で66%が実現。しかし、5つの要素すべてで高得点を獲得できる人は、わずか7%にすぎない」と分析しています。
この結果は、「経済的は幸福で高得点が取れていても、他の要素での得点が低ければ、『幸せなお金持ち』にはなりにくい」「あまりあるお金を持っていても、5つの要素のバランスよく整っていなければ、幸せを感じにくい」ことを示唆しています。つまり幸せとは、こうした要素の「バランス」が整った状態のことを言うのです。
「本当のお金の使い方」著者:井上裕之
収入があがれば、幸福度は増すのでしょうか?
世の中には、幸せな出来事も、不幸な出来事も存在しない。たくさん稼いでいるのにいつも不機嫌な人もいれば、収入はそれほど多くないのにいつも笑顔の人もいます。両者の違いは、「感性」です。どれほど収入や貯蓄を増やしても、「幸せを感じる感性」が乏しいければ、不平・不満・不安はなくならないと思います。
そもそも、世の中には、「幸せ」という現象も、「不幸」という現象も存在しません。起こったことに対して、自分自身が「幸せ、不幸」「嬉しい、悲しい」という感情をあとから乗せているだけです。「虫歯になって、悲しい」と嘆く人がいます。しかし、「虫歯になった」といる事実と、「悲しい」という感情は、別のものです。「虫歯になった。けれど、ひどくなる前に治療できてよかった。治療をすればおいしい食事を楽しむことができるので、嬉しい」と解釈することもできます。つまり、世の中に存在しているのは、「幸せな現象」と「不幸な現象」ではなく、「幸せだと思っている人」と「不幸だと思っている人」です。幸か不幸かは、お金の量に比例して決まるものではなく、すべては「自分の心」=「感性」が決めています。
「本当のお金の使い方」著者:井上裕之
潜在意識に良いエネルギーを持つ
潜在意識んの中に、お金に対する否定的な情報やネガティブなワードが組み込まれていると、お金を正しく稼いだり、正しく使うことが難しくなります。たとえばお金を使うことに罪悪感を覚える人は、「親(大人)が発した悪いエネルギー」の影響を子どものころに受けている場合があります。「うちにはお金がない」「うちは貧しい」という親の口癖が、「悪いエネルギー」となって、いつの間にか、子どもの潜在意識に刷り込まれているのです。ジョゼフ・マーフィーは、「潜在意識の中に刻み込んだことは、現実となってあらわれる。潜在意識に種をまけば、まいた種と同じ種類にものを収穫することになる」と述べています。つまり、お金に対する罪悪感(=悪いエネルギー)を刷り込まれた子どもは、どれほどお金があっても「お金がない」と不足感に苛まれます。
「お金がない」と口にすることは、「自分にはお金を稼ぐ力がない」と認めることです。「自分には稼ぐ力がない」「どうせ自分はお金持ちになれない」とあきらめているから、意欲がない。意欲がないから、行動しない。行動しないから現状は変わらない。現状が変わらないから、所得も増えない・・・・。お金がない状態をつくり出しているのは、自分自身なのです。お金の不安をなくし、自由で幸せな人生を手に入れるのは、「潜在意識が、悪いエネルギーにさらされないようにする」「潜在意識が、良いエネルギーに満たされるようにする」ことです。そのためには、お金を正しく使うこと。お金を使うことをためらなわいこと。お金がなくなることを恐れ、ネガティブな思いのままお金を使うと、手に入れた喜び以上に、「お金を失った悲しみ」や「後悔」を引きずることになります。お金を使うときは、感謝の気持ちを持って送り出しましょう。
「本当のお金の使い方」著者:井上裕之